自立脳ノススメ


アイデンティティーの危機


お立ち寄りくださりありがとうございますにゃ

昨日は終戦記念日でしたね。

パワーバランスを取ろうとする政治家たちの判断の遅れにより、終戦前の3ヶ月で数十万人の命が失われたとか。

あらためて・・・決断力って大事ですねクマ

決められないってこわい。

さて。

語学ネタで、こんな感じ で、あれやこれやとハングルをこねくりまわして(笑)いたところ、

mikantaさんは、どうして韓国語ができるの?という質問を受けました。

そんなことから、時期も時期ですし、ちょっと振り返って書いてみようと思います。

韓国では、8月15日は特別な意味があることをご存知でしょうか。

日帝35年の支配から解放された独立記念日という位置づけです。

光を取り戻した日ということで、光復節と呼ばれます。

私は9歳から3年間、父の仕事の都合で、ソウルに住んでいました。

韓流ブームなんて、夢のまた夢。

文化統制などもあり、日本のものは入ってこない時代でした。

(ベランダにパラボラアンテナつけて、日本の衛星放送を受信しちゃっていたけれどねしゃきーん

8月15日は身を潜めて過ごす日。

私にとって、8月15日はそんな日です。

当時の市井の日本人の無念の死には心が痛みます。

国内でいまだ戦争が終わっていない場所があることに対しても。

他方で、対東アジアという視点から見ると。

土地を奪い、名前を奪い、言語を奪い。

そういう扱いに耐えて過ごした人々の35年を思い、私はまだ9歳でしたが、本当にいたたまれない気持ちになりました。

それまで、そんな歴史を知らなかったことが申し訳なく(といっても、冷静に考えると生後9年なんだけどあせっ)、

日本人であることが恥ずかしく、日本人でいつづけることも苦しい。

9歳にして、アイデンティティーの危機ですガクリ

だからこそ、韓国人と話すときは、日本人だと思われないよう。

歴史を学び、文化を学び、言語を学び、韓国人らしい韓国語を、と思って生活していたのでした。

なので、好きか嫌いかという問題ではなさそうです。

もちろん、ハングルやりたい、とか、なんとかさんが好きなの!といって、韓流エンタメに興味を持ってくださる方が増えたりするのは、嬉しいです。

どうぞやってください、どうぞみてくださいと思います。

でも。

私にとっての韓国というのは、「償い」の対象だったのだろうな、と最近思いました。

一人の日本人として、過去の歴史を知り、自分にできることは何か考える。

自分にできることをすることで、韓国の誰かもしくは何かが癒されるのだとしたら、

多分自分も救われる。

・・・贖罪という言葉がしっくりきますね。

と、言い切ってしまうのも、おこがましい気がするけれど、

きっと、そんなようなものなのでしょう。

たとえば誰かに「韓国好きだよね」と言われたときに、その言葉が、自分自身にとってものすごく違和感があったのは、こういう理由だったようです。

小学生にしては、いろいろ背負っていましたねクマ

そして今まで背負い続けてきましたねクマ

しょっているとは思っていなかったけれど、しょっていたよ(笑)

政治的ないろいろはよくわかりませんし、完全な私見で恐縮ですが、

だいたいこの時期に、なにやらきな臭い騒動がよく起こるのは、

「忘れていないのを知ってほしい」ということなのではないかと思っています。

いじめっ子はやったことを忘れてしまいますが、いじめられた方は赦しても覚えているものです。

それが、いじめっ子にとっては、ほんのささいなことだったとしても。

こちらが「知っています、わかっています」っていうのが伝われば。

「ちゃんと自分たちも理解されている」という感覚を持ってもらえたら。

もうちょっと違う風に動いていくのではないのかなぁ、と思ってみたりしています。

どこかで書いた気がするのですが、

私は、無知と無関心が減れば、世の中は変わると思っています。

そんなことも、無知と無関心を恥ずかしく思った、過去の自分を救う作業なのでしょうね。

思いのほか、マイアイデンティティーを深く掘り返すことになってしまいましたあせっ

読んでくださり、ありがとうございます三つ指ごあいさつ


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