お受験のひとこま?
- 2012年09月03日 |
- └ 受験と自立脳 |

お立ち寄りくださりありがとうございます
受験に「お」がつくと、小学校受験を意味するということになったのは、いつからなのでしょう。
それはともかく、先日お受験のひとこまらしきものを目にして、思うところがあったので、
ちょこっとだけ書いておこうかと思います。
電車の中でのこと。
幼児教室の帰りらしき、5歳か6歳くらいの女の子とお母さん。
お母さんが突然ノートとボールペンを取り出し、なにやら書き書き
真向かいにいた私に聞こえるくらいの声で
お母さん:「ここが6だったら、こっちは何が入るの!?」
娘:「・・・」
お母さん:「さっきやったでしょ!?ここがこうなってこうなるから、だったらここは何なの!?」
娘:「いち・・・」
お母さん:「そうでしょ!?じゃあこっちは!?」
・・・
・・・
お母さん・・・
サイコロの展開図くらいで、そんなに怒らなくても。。。しかも電車の中で。。。
仮にその子が5歳の秋(←昔々もこんな世界がありました。こちら 。父の作品です。)を控えている子だとしたら、焦るお母さんの気持ちもわからなくはないのですが・・・。
お嬢ちゃん、正解したかお母さんの顔みて、ビクってなってるし
そんなしたって、将来的には逆効果だし
わたしならどうするか。
まず、サイコロを渡します。
「あとでこれでクイズをするから、よーく見ておいてね。これを広げたらどうなるかも考えてみようー」
とでも言っておきます。
そしてそのあとサイコロをしまって、展開図を渡す。
「どこにどの数字が書いてあったかな?」
展開図を組み立ててサイコロの形にしてみてもわからなかったら、ヒントを出してみる。
「サイコロの面の向かい合っている数字を足すとどれも7になるんだよ。」
「向かい合ってる面は全部で何組あるかな?」
「サイコロに使われている数字は何かな?」
「じゃあその数字で、足したら7になる組み合わせは何かな?」
(5歳で1桁の算数をやってなかったらこれはヒントになりませんが)
チカラワザで覚えるより、楽しく
ありませんか?
そしてついでに、
渡した展開図以外で、同じ形になるような展開図があるか、
考えてみようーつくってみようー
とでも言ってみます。
ほら、応用も完了しちゃった
私としては、幼稚園が人生の基本だと思っています。
ご挨拶をするとか、ありがとうやごめんなさいとか、外から帰ったら手を洗うとか。
今の幼稚園事情はよく存じませんが、こういうこと、きっと今も教えているんですよね
幼稚園で教わったことができることが大前提。
その上での幼児教室。
そんなイメージです。私のなかでは。
子どもがいないので、本当に理解しているとはいえませんが、
子どもの立場から想像するに、
素晴らしい未来を子どもに用意したいという親御さんの気持ちは、ものすごくよくわかります。
そのために、親御さんが頑張っていることも。
子どもって、幼稚園児でも結構オトナです。
だからこそ、子どもは、親の念じる(笑)未来を実現しようと頑張る。
だって、お父さんお母さんの喜ぶ顔が見たいから。
でも、自立脳ノススメ その後の後でも散々書き連ねておりますように、
素晴らしい(と親御さん自身が考える)未来と、子ども自身にとっての素晴らしい未来が
一致するとは限りません。
一致しないにも関わらず、子どもが親の望みを実現しようと頑張っていたら?
子どもはとっても苦しいです。
親は子どものためを思っていろいろやってくれている。
それがわかるから、子どもは親が喜ぶことをやろうとする。
どちらもお互いのためを思ってやっているのに。
なんだかとても苦しい
なにかのきっかけで、その苦しさが行き場を失ったら・・・
もし一致するとしたら、親御さんにとってもハッピーだし、子どもにとってもハッピー
そうすると、どちらにとっても、人生が楽になりますよね。きっと。
そのためには。
ご両親が果たせなかったことを子どもに託すのではなく。
ご両親自身が、果たせなかったこと、果たせなかったときのご自身を選びなおす。
そして子どもは、小さい頃から、自分で選択と決断
をする練習をする。
そんなことが効果的な気がしています。
もちろん、小さい時からの選択と決断
は大変だと思います。
そういう大変なときのヒントのために、ご両親の経験と知恵を伝えていただく。
親が決めてあげるのではなくてね。
ご自身が果たせなかったことについては・・・
30を超えて音楽家になるとかは、もしかしたら無理かもしれないけれど。
あ、でもそういえばそういう人もいます。私のまわりに。
なんだ。いろいろできそうな気がする
このブログ、なりたい自分になるブログ
ですが、
わたしも、なりたい自分に向かって一歩ずつ、選びなおす作業をしています。
これから選ぶこともあるけれど。
過去に選べなかったこと、選ばなかったこと、
いろんなことを選びなおす。
最初は、そんなことできるわけないと思っていたけれど、
最近になって、そうしたいと思うなら、いつでもそれはできる気がしています。
素敵な1週間になりますように