先人に学ぶ知恵
- 2013年01月20日 |
- ■私の出会ったよい言葉 |

お立ち寄りくださりありがとうございます
先週、お誘いいただいて、ある方のお話を聞きに行ってきました。
ある方とは。
『日本人にしかできない「気づかい」の習慣』のご著者、上田比呂志さんです。
本はこちら。…相変わらず、Amazonのページに飛べないです。。。すみません
商品の説明というところには、こんなことが書かれていました。
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老舗料亭で「心」を習い、三越で「スキル」を極め、ディズニーで「仕組み」を知る。
人との付き合い方、育て方、感性の磨き方、全33項目。 」
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おぉぉ
なんと魅力的!
それで。
とっても印象に残ったお話がありました。
江戸思草というものがありますね。
傘かしげ
とか
こぶし腰浮かせ(すこしずつずれて席をつくること)
などは、
少し前に電車内のマナー広告でも、とりあげられておりました。
商人哲学のようなものとして理解しておりますが(違ったらすみません)、
上田さんに教えていただいて初めて知ったものがこちら。
ご存知の方も多いかと思いますが、
私はかなり感動したので、ここで書いてみたいと思います。
子育て思草 こそだてしぐさ
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三つ心 みつこころ
六つ躾 むつしつけ
九つ言葉 ここのつことば
十二文 じゅうにふみ
十五理 じゅうごり
で
末決まる
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へぇぇぇぇ~~~~~ でした。
末が決まっちゃうってよ、ちょっと
えらいこっちゃとこっそり思いつつ
上田さんが解説してくださった意味の概要は、マイノートによれば、このような感じです。
三つ心
3つまでに心の豊かさを教える。
1日1本心と身体の糸をつむいだら、3年たてば1000本になる。
ちゃんと愛情をかけてつむぐことで、心が豊かな子になる。
六つ躾
6つまでに躾をして、自分のふるまいに節度を持たせる。
思うに、ご挨拶をしましょうとか、ありがとうごめんなさいを言いましょうとか、
電車やバスなどの公共の乗り物やパブリックスペースでは静かにしましょうとか、
そういったことでしょうね。
大変そうな方がいらしたら、お席を譲りましょうとか、お手伝いを申し出てみましょうとか、
そういったこともあるかもしれません。
九つ言葉
9つまでに、世辞を言えるようになる。
お世辞というのはごますりですが、
世辞というのは、相手をおもんばかる言葉ということだそうです。
ただのご挨拶ではなく、それにひとつ、「奥様はお元気ですか」とか、
そういった言葉を加えられるようになるということ。
私が思うに、たとえば、具合が悪かったという話を聞いていたら、「お加減はいかがですか」とか
ものすごく忙しかったというこが耳に入っていたならば、「だいぶ落ち着かれましたか」とか
そういったことなんだろうと思います。
これ。
なぜここのつなのか。
だいたい昔はこれくらいの年齢で、丁稚に出たようで。
お店の前で、丁稚さんがお掃除などをしているときに、お得意さまが通る。
そのときに、単なるご挨拶だけ出来たのでは足りない、ということなのだそうです。
十二文
これは、12歳くらいまでに、ひととおりの文を書けるように、ということ。
挨拶状、お礼状、お詫び状…ふみにもいろいろありますが、
そういったことを12歳までにできるように。
…ハイレベルだわ。。。
十五理
理というのは、世の中の仕組みや物事の道理ということで、
15歳くらいまでに、世の中の仕組みや物事の道理がわかるようにしなければならないということだそうです。
15というのは、昔々は元服の頃ですから、大人としてのわきまえみたいなことを
それくらいで理解をしておく、ということなのでしょう。
これだけでも、ほぉぉなのですが、
さらに。
この順番をたがえてはいけないのだそうです
つまり、心ができていないのに、躾をしてもだめ、ということ。
躾ができていないのに、言葉やふみを教えてもだめということ。
なんだか。。。心の底から納得。。。
わたくしもあちこちで書いていますが、物事には順番というものがありますしね。
これ、わが身を振り返っても、若干身につまされるところがあります
自分はどのレベル???みたいな(笑)
ふみは上手いこと書けんぞ…って思いました、わたくし
ディズニーを超えるもの、についてもお話くださいました。
ホスピタリティの固まりのようなディズニーを超える。…聞いただけですごい
ご本の感想については、またいずれ書いてみたいと思います。
とっても素敵な出会いをいただけたことに感謝して